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ブロガー:バスーン♪
アマチュア・オーケストラでバスーン(ファゴット)を吹いています。
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高関先生の合奏: 新たな解釈の巻

 夜枠でザ・シンフォニカの合奏は、久々にマエストロ高関先生のご指導。

 曲は、ドビュッシーの「イベリア」から。
 第1楽章から通して返すと言う練習。
 第1楽章は、全体的に見通しの良い演奏となってきたように思う。
 第2楽章の[48]から[49]辺りはまだ棒に慣れていない、あるいはカウントの仕方が腑に落ちていない人がいて縦が合わない。
 第3楽章は、[67]から曲の最後までがテンポのコンセンサスがイマイチ。
 全体を通して管楽器は、もっと極端にキャラクターを出したほうが良いように思う。
 
 次にブルックナーの交響曲第8番。
 第1楽章から通し。

 今回、第1楽章冒頭のクラリネットをバスーンで吹き替える件、こんなページを見つけた。
 ここでも紹介したチェリビダッケ氏のミュンヘンフィル・フィルの演奏を参照している。
 パート譜を参照しているので、B管のクラの楽譜をそのままヘ音記号で読みかえると実音で「G-D」が「C-G」になることが分かりやすい。
 このバスーンの「C-G」が醸し出す何とも言えない宇宙観のような雰囲気を是非聴きに来ていただきたいものだ。
 まぁ、高関先生のテンポはチェリビダッケ氏ほど遅くないけどw

 曲を始める前に高関先生がブルックナーの"cresc."の解釈について実に重要なお話をされた。
 午前中にブルックナーの弦楽五重奏曲を練習していて気づいたそうなのだが、それは単に"cresc."と書いてあるところは、物理的に音量を大きくするのではなく、"cresc."の表情だけにする。そして、"cresc. sempre" とか "poco a poco cresc." と書いてあるところは、その先にあるダイナミクスに向かって大きくすると言うこと。
 この解釈を曲全体に当てはめると見事に納得のいくことになる。
 ちなみにパート譜などに「cresc. sempre ・・・・・」のように「・・・・・」が書いてあるが、ブルックナー自身は書いたことがないはずとのこと。

 さて、マエストロのテンポ感は、イン・テンポ…ややゆっくりめなのだが、オケがそれを追い越しそうになるところがまだあるのはよろしくない。
 特に第2楽章でその傾向が顕著で第1拍目を十分に音楽にしていないためにそのようなことになっているようだ。
 第3楽章の[190]からの3小節間、バスーンの上向音型についている"cresc."は、かなりやって欲しいと言うマエストロの視線を感じたので、お望みのように演奏してみた。
 第4楽章は、先生のお話では本当にちゃんと整った楽譜が存在していないとのこと。
 それでも今回使用する1890年稿 ハース版に忠実に従って演奏するとかなり長い。
 テンポは、頭のコラール、[D]の弦楽器のメロディーと[F]のホルンの部分の3つしかないそうで、唯一の例外が[L]から[M]までの間で、ここはかなりゆっくりしたテンポで演奏したいとのこと。

 個人的には、本番に向けたリードを今日から使い始めたが、まだもう少し調整が必要。
 
 今後は、合奏のみとなるので、オケ全体としてより完成度を高くするべく個人的な課題は克服しておきたい。

テーマ: クラシック
ジャンル: 音楽

タグ: バスーンファゴット練習日記ザ・シンフォニカ

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